榎と居候 2
アトリエの庭の榎は
あまりの枝葉が伸びていたせいで
とうとう剪定されてしまいました。
でも やっぱり先生の大事な榎。
枝を切る前に 昭先生に
「枝 切ってもいい?」と聞きました。
その答えは案の定
「できれば切らないでほしいな・・・
やっと 虫たちが集まるちょうどいい大きさになったし・・・
でも じゃまだよねぇ・・・」
と後ろ髪をひかれている様子。
そして打開策が
「切った枝を木の下にしばらく置いて」
とのことです。
「きっと虫たちがまた木のほうに移動するはずだから
すぐに枝を処分しないでね。」
というわけで
今 アトリエの榎の下には
剪定した枝が積まれています。
昭先生は時間を見つけては
その枝の中から
カメムシやほかの昆虫たちを救出しているようです。
梅雨に入ろうかとする週末の午後
昭先生は
榎を見上げ 枝を覗きこみ
大切な友(昆虫たち)との語らいを続けているのです。
来週には梅雨になりそうです。
今度は雨宿りをする虫たちの観察が始まりそうです。
2010.6.12
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